東京駅丸の内駅舎保存・復元工事
昨年2012年に工事が完了した東京駅の「中央口」と「北ドーム」を二見屋が銅板にて復元しました。
1914年に地上3階建てで建設された東京駅は、太平洋戦争末期の東京大空襲にてその姿を大半失いました。
終戦後1945年~1947年にかけ修復工事を行い、地上2階(一部3階)建ての東京駅として応急復旧しました。
そして2007年より建設当時の姿を復元するための工事が起工しました。
二見屋は丸の内駅舎の中央正面口・北ドームの屋根を担当し、2010年9月より施工を開始。
約2年後2012年4月に完成しました。
屋根は戦後の復旧工事にて八角形になったドームを解体し、鉄骨にて曲線をもったドームへと変わり、下地を木材で造りました。
二見屋は下地が完成した後、ルーフィング→スレート葺きをした後、銅板を加工し屋根葺きを行いました。
装飾品は二見屋の工場にて加工し、東京駅に運びました。
作業中の画像をご覧ください。
![]() 復原したドーム部 屋根下地は木で造られました |
![]() 下地ルーフィング葺き 屋根下地の上に下地シートを葺きました |
![]() 現場加工 微妙に調整が必要な場合は現場にて加工します |
![]() 銅板張り① 加工した銅板を下地に張りました |
![]() 銅板張り② 難しい曲線も一枚一枚丁寧に張りました |
![]() 銅板張り③ 綺麗な曲線が完成しました |
![]() 銅板張り④ 長い銅板は職人皆で一気に張ります |
![]() 銅板張り⑤ 中央口の屋根上装飾です |
![]() 東京駅工事で携わった二見屋の職人たちです |
工事完了から約1年が経ち、現在の銅板は深みのある色合いとなりました。
日本を代表する建造物の復元工事に、二見屋の技術が認められ非常に光栄です。
これからも二見屋が掲げる「伝統文化と最先端技術の融合」に邁進していきたいと思います。
二見屋 笠原
2013.4.11